日本語の助数詞:実際に必要な15個

英語なら "two beers" と数を添えるだけで済みますが、日本語ではそうはいきません — 「ビールを2本」、つまり「細長いものを二つ」と言う必要があります。助数詞(じょすうし)と呼ばれるこの語は数に付き、数える対象の形や範疇によって形を変えます。理屈のうえでは数百種類あり、それを聞いただけで学習者は身構えますが、日常生活はおよそ15個でほぼ全部片づき、それ以外には万能の受け皿が一つ用意されています。このガイドでは、その15個と、厄介なものの音変化表、そして迷ったときの逃げ道をまとめます。

1. 助数詞は文の中でどう働くか

基本の型は名詞+助詞+数・助数詞+動詞です。ビールを2本ください。(びーるを にほん ください)の形ですね。の を使って数量を名詞に掛けることもできます:2本のビール。助数詞は名詞の範疇に合わせて選びます — 細長いものは 本、平たいものは 枚、人は 人 — そして数と助数詞のいくつかの組み合わせは縮まって別の音になります(1+本=いっぽん であって ×いちほん ではありません)。本当に難しいのはこの音変化だけで、それも以下に見るとおり一定の型に従います。

2. 万能の受け皿:つ

つ は和語の数詞を使い、正しい助数詞が分からない(あるいは思い出せない)ときに、ほとんどどんな物にも使えます。十までしかありませんが、それで困ることはまずありません — 実生活で何かを数える場面は、たいてい十よりずっと手前で終わるからです。

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ひとつふたつみっつよっついつつむっつななつやっつここのつとお

例:りんごを三つ買いました。(りんごを みっつ かいました)。飲食店なら、これをふたつください と言いながら指させば、品書きにあるものはほぼ何でも頼めます。

3. 人を数える:人

人(にん)は初日から必要です — どの店でも最初に来る問いが 何人ですか。だからです。一人と二人は和語の特殊な形を使い、四人は よにん です(×しにん とは言いません。死人 と同じ響きになってしまいます)。

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ひとりふたりさんにんよにんごにんろくにんしちにん・ななにんはちにんきゅうにんじゅうにん

4. 音変化の四人組:本・匹・杯・分

は行の音で始まる助数詞(ほん・ひき・はい・ふん)は、特定の数の後ろで音が変わります。型は一定です。1・6・8・10 → 促音(っ)+半濁音のp(いっぽん、ろっぴき)、3(および「何」)→ 濁音のb(さんぼん、なんびき)。使う機会の絶えない四つについて、1〜10の全表を挙げます — 本(細長いもの:瓶・ペン・傘・電車、さらには電話まで)、匹(小さな動物)、杯(杯や器に入った飲み物)、分(時間の分)。

本(ほん)匹(ひき)杯(はい)分(ふん)
1いっぽんいっぴきいっぱいいっぷん
2にほんにひきにはいにふん
3さんぼんさんびきさんばいさんぷん
4よんほんよんひきよんはいよんぷん
5ごほんごひきごはいごふん
6ろっぽんろっぴきろっぱいろっぷん
7ななほんななひきななはいななふん
8はっぽんはっぴきはっぱいはっぷん・はちふん
9きゅうほんきゅうひききゅうはいきゅうふん
10じゅっぽんじゅっぴきじゅっぱいじゅっぷん
?なんぼんなんびきなんばいなんぷん

3 と 分 が組むと さんん(b ではなく p)になる点に注意してください — 分だけは少し特別です。この表が体に入ってしまえば、ほかの は行の助数詞(複合語の中の 百 ひゃく、泊まる夜数を数える 泊 はく、発 はつ)も同じ勘で処理できるようになります。

5. 残りの助数詞

助数詞読み数える対象注意する点
まい平たいもの:紙・切符・シャツ・皿・ピザ完全に規則的 — いちまい、にまい、さんまい。切符を2枚(きっぷを にまい)
小さくまとまった物:りんご・卵・箱・袋いっこ、ろっこ、はっこ、じゅっこ は促音が入り、残りは規則的
さつ綴じられたもの:本・雑誌・ノートいっさつ、はっさつ、じゅっさつ。本を3冊(ほんを さんさつ)— 書物の「本」は助数詞の 本 ではなく 冊 で数える点に注意
とう大きな動物:馬・牛・象規則的。猫や犬はふつう 匹。おおまかに、抱き上げられる大きさなら 匹 と考えればよい
だい機械と乗り物:車・パソコン・電話・テレビ完全に規則的 — 車を1台(くるまを いちだい)
かい回数いっかい、ろっかい、はっかい、じゅっかい。週に3回(しゅうに さんかい)
さい年齢いっさい、はっさい、じゅっさい — そして二十歳は はたち という特別な読み
そく対になる履物:靴・靴下・ブーツいっそく、さんぞく(3で濁る)、はっそく。靴を1足(くつを いっそく)
かい建物の階3階はふつう さんがい。「何階?」は なんがい または なんかい。いっかい = 1階

前の節で扱った つ・人・本・匹・杯・分 と合わせると、これで15個が揃います:つ・人・本・枚・個・冊・匹・頭・台・回・歳・杯・足・階・分。この15個で覆える範囲は驚くほど広く、コンビニでの買い物、居酒屋での注文(メニューの読み方ガイド参照)、自己紹介まで、この一覧の外に出ることはまずありません。

6. 「いくつ?」とたずね、自然に答える

どの助数詞も 何(なん)を付ければ疑問の形になります:何本(なんぼん)、何枚(なんまい)、何人(なんにん)、何歳(なんさい)。物の数をたずねる汎用の疑問詞は いくつ で、年齢を丁寧にたずねるときにも同じ語を使います(おいくつですか)。次のようなやり取りは絶えず出てきます。

質問自然な答え
何人家族ですか。(なんにん かぞくですか)
家族の人数をたずねる
4人家族です。(よにん かぞくです)
し ではなく よ で読む
お子さんは何歳ですか。(おこさんは なんさいですか)
年齢をたずねる
5歳です。(ごさいです)
数だけ返せば十分
切符は何枚ですか。(きっぷは なんまいですか)
枚数をたずねる
2枚お願いします。(にまい おねがいします)
注文の定型
何階に住んでいますか。(なんがいに すんでいますか)
階をたずねる
3階です。(さんがいです)
さんがい(さんかい も可)

店の入口で必ず耳にするものをもう一つ。何名様ですか。(なんめいさまですか)です。名(めい)は接客の場で人を数える丁寧な助数詞で、答えるほうは 人 のままで構いません:3人です。 また、店員がパンを手にしたまま おいくつですか と言えば、それは年齢ではなく「いくつお入れしますか」の意味です — 文脈が決めます。

7. 数の置き場所:三つの語順

  1. 名詞+助詞+数・助数詞+動詞(話し言葉で最も自然な形):ビールを2本飲みました。(びーるを にほん のみました)。数量表現が自分の名詞から離れ、動詞のほうへ自由に動く点に注目してください:教室に学生が3人います。(きょうしつに がくせいが さんにん います)
  2. 数・助数詞+の+名詞(数量を一つのまとまりとして扱う形。文章でよく使われます):2本のビール、3人の学生。
  3. 数量だけで答える:何本ですか。には 2本です。と返せば足ります。話題がはっきりしていれば名詞は要りません。

十を超えると数はもとの読みを保ち、音変化は末尾の桁にだけ及びます:11本=じゅういっぽん、20本=にじゅっぽん、100本=ひゃっぽん。つ の系列は とお(10)で終わるので、11以降は 個 に切り替える(11個=じゅういっこ)か、数だけを言います。

8. 迷ったときの対処法

  1. 十個未満なら つ を使う。 ひとつ・ふたつ・みっつ はどこでも通じ、失礼になることもありません。裏技ではなく、正式に認められた逃げ道です。
  2. 小さな物で、もう少し正確に言いたいなら 個 を使う。 りんごを2個 はごく自然です。
  3. 店や飲食店では、指さして これを+数量 と言う。 これをひとつください は品書きにある何にでもそのまま通じます。
  4. 珍しい助数詞に怯まない。 母語話者でもそうしたものの前では迷います(有名な例として、うさぎは伝統的に鳥を数える 羽 で数えますが、実際にはほとんどの人が 匹 を使います)。助数詞を少し間違えても、学習者だと分かるだけで、意思疎通が止まることはありません。

9. 実際に覚える方法

助数詞を抽象的な表として繰り返してはいけません。一つ一つを鮮明な一句に結び付けてください:ビールを2本、猫が3匹、切符を2枚、コーヒーを1杯5分待って。こうした基準の句が十あれば、表の百行より役に立ちます。ここに出てくる数はすべて仮名で書かれているので、ひらがなを楽に読めるなら(まだならひらがな暗記ガイドから)、このページのどの形も声に出して読めます。助数詞を問う設問は日本語能力試験(JLPT)N5〜N4の聴解に定期的に出ますから、N5N4の単語一覧で文脈のなかで出会っておき、音変化の起きる行(1・3・6・8・10)は復習デッキに入れ、なじみのない助数詞は学習ページのクイズで確かめてください。

助数詞十五個、音変化表四つ、万能の受け皿一つ(つ)— 実用上必要な体系はこれで全部です。デイリー学習の習慣をつくり、1回につき助数詞の表を一つずつ添えてみてください。二週間もすれば いっぽん・さんぼん・ろっぽん が考えずに口から出てきます。